嫌な奴

「お前、俺の女にしてやる」
「はあ!?な、何なのよあんた!」
いきなりそんなことを言い出して、私の腰に腕を回してくるコイツは誰だろう…。
見たことある気もするが、知り合いとまではいかないと思う。
でも見ず知らずの女の子に、こんなことするか普通!?
テンパって一人で色々考えていると、不意に顎を掴まれ上を向かされる。
「へぇ。気が強ェーんだな。好きだぜ?そういう奴」
「っ!!」
顔をいきなり近付けらわれ、不本意ながらも顔が赤くなる
その様子を、口角を上げて楽しそうに眺めるドラクロワ。
「俺に惚れたか?顔真っ赤だぜ?」
「ばっ!!こ、これはあんたがバカなこと……っ!!」
言いかけたの口を自分のもので無理矢理塞ぐ。
突然の出来事に唖然とし、すんなりと舌の侵入を許してしまう。
逃げようと手を振りほどくが、ドラクロワの力に勝てるわけもなく、無意味に終わった。
「はっ…ぁ…」
「ごちそーさん」
ようやく開放され、酸素が体内に入ってくる。
意識がふらつく中で、は精一杯ドラクロワを睨みつけた。が…
「なんだぁ?もっとしてほしいのか?」
「んなわけないでしょ!」
「だってその目…どう見たって誘ってるだろ?」
「…っ!」
ドラクロワには誘ってるようにしか見えないようだ。
「ま、学校でこれ以上やるとまずいしな」
また顔を近付け、今度は耳元で囁く。
「今度続きやらせてもらうぜ?俺、お前が気に入ったわ」
せっかく冷めてきた熱がまた上昇する。
まったく、いい迷惑だ。強引で嫌な奴だったのに…
今では気になる奴だなんて…。
どうかしてる。

END