笑顔で許される

「イテテテテテッ」
「んあ〜変な顔〜」
「うるはいっ!!」
小さい頃よく友達とした遊び。
じゃんけんをして、勝ったら相手の片頬を摘む。
もう一度勝ったらもう片方の頬も摘む。
もし負けたら摘んでいた頬を片方離す。
そんな単純なゲームだ。
は今両頬を摘まれている状態だ。
あと一度負けたら”丸書いてチョン”行き。
「まらまら〜!いくはよ!!」

「「ジャンケンポン!!」」

「チッ、ざんね〜ん」
勝ったのはだ。摘まれた頬の片方を開放された。
「よひ!このまま勝つはよ」
「そうはいかないびょん」

*****

「クホ〜ッ 負けは〜…」
「残念れした〜!んじゃ…」
最後の”丸かいてチョン”…人によっては思いっきり引っ張る人も……。
犬ならそうしかねない……。
ぐっ と目を閉じ、次にくるであろう痛みに備えた。
だが、感じたのは柔らかい感触。しかも頬ではなく唇に。
摘まれていた頬は、いつの間にか添える形変わっていた。
うっすらと目を開けると、目の前には犬のアップ。
「っ…!!」
「俺の勝ちィ〜♪」
「ちょっ!ちょっと!!話が違うわよ!」
顔を真っ赤にさせ、落ち着きなくあたふたとする
「いいじゃん別に♪それとも…嫌らった?」
「嫌…ではない…ょ…」
後半声が小さくなった…。あ〜何言ってんだ私。
でも嫌じゃない、と言った途端に犬が笑顔になる。良かった、と。
その顔は反則だよ…何でも許す気になっちゃうんだもん。

END