鈍悦感

「うぅ〜お腹痛い…」
「大丈夫れすかぁ〜?」
「大丈夫じゃないかも…」
お腹を抱えてうずくまっているの元へ犬がやってきた。
今日は月に1度は訪れる女の子の日。
今MMが薬を買いに行ってくれているが…帰ってくるまでこの痛みに耐えなければならない。
「MMまだかなぁ…」
「んー…女って面倒らな」
「何が?」
「らってそれって毎月くるんっしょ?」
「!?」

「なに?」

「な、なんで知ってるの!?」
「んあ?そんくらい男でも知ってるびょん」
「いや…そうじゃなくて…」
私のソレが今日だってこと。
このことはMMにしか話していない。
どっかで聞かれた…?それともMMが…?はたまた、ただの勘?
赤くなりながら一人で色々と考えていると、犬が口を開いた。
「におい」
「うん?」
「血の匂いすっからすぐわかるびょん」
うまそうな匂いだ、と楽しそうに笑う。
尻尾があれば勢い良く振っているのが目に浮かぶ。
平然と話す犬に比べ、は真っ赤な顔であたふたとしている。
「そ、そういうことあんま言わないでよっ!」
「んあ?なんれ?」
「…鈍感」
恥ずかしいからに決まってんでしょ!!
まったく…千種と正反対だな…犬は。

「ん?……わっ」
振り向くと、犬がいきなり飛び掛かってきた。
「ぃたっ…いきなり何するのよ!」
「今、柿ピーのこと考えたれしょ」
「…!」

「あんなやつのこと考えなくていいんらよ」
やや強引に唇を重ねられ、すぐに離れる。
「約束ね」
鈍感なくせに、こういう時だけ鋭いのはズルイよ。

END