水着

「うほーい!の水着水着!!」
「ちょっ!あんまり騒がないでっ!」
「王子向こうに矢射子達もきてますよ」
「なにぃ!!よし!行くぞ悠!」
「は!」
悠はチラリとこちらに視線を向け、小さく笑った。
どうやら太臓を引き離してくれたようだ。
「はぁ…」
「ねえねえ君、もしかして一人?」
「え?」
「よかったら俺達と一緒に……ぁ」
突然話し掛けられたと思ったら、その男達は急に青ざめ、
逃げるようにその場を立ち去ってしまった。
「ったく…」
背後から声がして、振り返るとそこには宏海の姿があった。
「あ!宏海」
を一人にすっと、すぐこれだ」
ちょっと不機嫌そうにさっきの男達が逃げた方向を見る。
「心配してくれてるの?」
「ったりめーだろ」
照れながらもそう言ってくれるのが嬉しくて、私は宏海の腕に自分の腕を絡ませた。
「ありがと」
「お、おう」
やや赤かった顔を更に赤くして、頭をかきながら目線を逸らす。
こんなに身体が大きくて恐そうなのに、本当はすごく優しい。
純粋で温かい宏海が、私は大好き。

「そういやぁもそういうの着んだな…」
「ん?何が?」
「その…(露出高めの)水着…」
の顔がカァーと赤くなる。
「や、やっぱり変…かな…?」
「い、いや!そうじゃなくて…」
思わずに見入ってしまう。
そんな宏海の視線が気になったのか、はちょっと不安そうに宏海を見上げる。
「宏…海…?」
「あ、悪りぃ。でも…その…似合うと思う…ぞ?」
そう言うと、宏海はすぐに背を向けて歩きだした。
後ろから見える宏海の耳は、すごく赤かった。

END