散歩

「女性というのはどうしてこう…」
買い物が好きなのだろうか。せっかくの休日なの でどこかへ行こうかと聞いたところ、返ってきた返事は、買い物に行きたい、というもの だった。さっそく準備をして出かけたはいいが…。
、まだ買うんですか?」
「当然!まだまだ全然買い足りないよ!」
苦笑いをするしかあるまい。既に両手一杯 に荷物を持ち、もう前が見えない。周りを見渡せば、同じようなカップルがたくさんい た。はしゃぐ彼女に振り回され、これでもか!というぐらいに荷物を持っている彼氏。こ れだけ買ってももまだ足りないなんて、溜め息がでそうだ。だけど、楽しそうなを見て いると自分まで楽しくなってくる。この無邪気さは今も昔も同じままだ。
「骸さん」
不意に呼び掛けられてを見る。
「もしかして…疲れた?」
「ん?そんなこ とないですよ」
微笑みかければ、それに応えるように笑顔をくれる。夢中になってい ても、ちゃんと骸のことを考えている。そんな君が愛おしくてたまらない。
”僕”を 壊した君が…。