プレゼント

「私にくれるの?」
「ああ」
キラキラと光る小さな指輪。
昔穴を掘っている時に見つけた宝石で作った指輪。
の細い指にはきっと似合うはずだ。
あの頃はまだ勇気がなくて、渡すことができなかった。
いつも綺麗に磨いて、いつかに渡そうと決めていた。
実際こんな遅くなっちゃったけど、やっと渡すことができた。
「たいしたものじゃないけどさ…」
「ううん、そんなことない!すごく嬉しい」
本当に嬉しそうに笑ってくれる。
そうだ、俺はこの笑顔が見たかったんだ。ずっと…あの頃から。
「ありがとうシモン」
次の瞬間、突然の姿が視界から消えた。
あれ?声を出す間もなく、頬に柔らかい間感触。
「…っ」
「お礼の気持ち」
「ぁ、ああ…」
やや照れ気味なに対し、シモンの顔は真っ赤だ。
まったく、普段はあんなに逞しいのに。
私より真っ赤にならないでよ。こっちが恥ずかしくなっちゃうよ。

END