答え

「ねぇ、アニキがのこと好きだったの知ってた?」
突然の問い掛け。ついさっきまで全然違うことを話していたのに。
それに、カミナが死んだのは7年前の話だ。それを何故いまさらになって…?
「どうしたの?急に」
「いいから!どうなの?」
「んー…薄々感じてはいたけど…」
「そっか…じゃあさ」
突然シモンが席を立ち、窓の外を見ていたを後ろから抱きしめた。
「し、シモン!?」
「俺がのこと好きだっていうのは?」
「え…」
の心臓がドクンと大きくなった。
シモンはヨーコが好きなんだと思ってた。
だから私は意識しないように、今まで普通の友達として接してきたつもりだ。
「ねぇ」
優しく手を重ね、の肩にちょこんと顎をのせる。
の顔は真っ赤に染まり、小刻みに震えていた。
「あ、の…顔…ち、近ぃ…っ」
「嫌?」
「そうじゃ、なくて…」
ちらっとシモンの顔を見ようとしたら、顎に手を添えられて、そのまま唇が重ねられた。
「っ…!」
「あとで答え聞かせてよ」
優しく微笑み、シモンは部屋を出て行った。
瞬間に緊張がほぐれ、は、力無くその場にぺたりと座り込む。
「うそみたい…」
つい口から言葉が漏れた。答えなんて決まってる。
私はずっとそれを望んでいたのだから。

END