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「あ…スマン。ちょっと考え事をしていてな」 休み時間も終わろうとしているトイレでの出来事だった。 俺にぶつかってきたこいつは、確か太臓と一緒にいた奴だ。 さっきは太臓の奴に、恥をかかされたからな。おもいっきり眼つけて、文句言ってやろうと思っていたドラクロワだが、 その気持ちは一瞬にして消え去ってしまった。 「あ…お前か」 黒く大きな瞳で、見上げるように見つめてくる悠のことを、可愛いと思ってしまった。 背も、そこらの女と同じくらいだし。ドラクロワの中で、”悠がほしい”という感情が沸き上がってくる。 気がつけば、その手は悠を、自分の方へ引き寄せていた。 「…何だ?」 いきなり親しくもない奴に、抱きしめられたというのに、悠の表情は全くと言っていいほど、変化がなく、焦る様子も、怒る様子もない。そのまま、悠の手と肩を掴み、自分の唇で、 悠のものに触れてみる。そこはとても柔らかく、すぐにやめる気でいた、ドラクロワの理性を大きく揺さ振る。 舌を割り込ませ、歯列をなぞり、悠の口内を侵していく。くちゅくちゅと卑猥な音が響き、時折漏れる、その甘い声に欲情した。 「んん…っ、ぅ」 ヤベェ…止まらねぇ。もっとこいつが欲しい。ドラクロワは、キスをしながら、じりじりと悠を壁に追い詰めていく。 悠の逃げ場がなくなると、今度は肩に置いていた手を使って、制服のボタンを外していく。 白い肌が素になると、その手で胸の突起を摘んだ。悠の体がぴくりと動く。 ようやく悠の口から舌を引き、彼を見ると、頬が赤みを帯び、じんわりと汗が滲み出ていた。 「はっ…ぁ、はぁ」 「お前、感じやすいんだな…。ほら」 「ッ……」 楽しそうに口角を上げ、膝で悠の股間を刺激する。と、その時。授業開始のチャイムが聞こえてきた。 ドラクロワは、もういちど悠にキスをして、渋々と離れる。 「どうやら時間切れみてぇだな。この続きは今度やらせてもらうぜ」 戻らねーと、あとでメガネヤローがうるせぇからな。と、ドラクロワはトイレを出ていった。 残された悠は、中途半端に刺激されたソレがおさまるまで、しばらくトイレの中で項垂れていた。 |