「ぅ…」
シモンの顔に何度もキスをするカミナ。
シモンは恥ずかしそうに俯き、ぐっと握りこぶしに力を入れる。
その身体は小刻みに震えていた。
するとカミナはシモンの耳元へと唇を寄せた。
「怖くねぇよ、痛くしねぇーから…大丈夫だ」
いつもより低い声で、それでいてとても優しい声だった。
それを聞いた途端に、身体の奮えが止まる。
そして自分の顔が熱くなっていくのがわかった。

アニキはずるいよ。
俺がその声と表情に弱いことを知ってるくせに。
しょうがないから、今日も俺はアニキの胸に顔を埋めて、小さく頷いた。

END