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「びっ…くり、した…」 その場に力無く座り込むと同時に、後ろから足音が近づいてくる。 ドタバタと落ち着きのない、しっかりとした足音。この足音は… 「シモオォォォン!!」 「あ、アニキ…!」 「おい!お前何もされてねぇだろうな!?」 「え、何もって…?」 「今キタンの野郎と一緒にいただろ?!」 キタンと聞き、先程の行為が頭を過ぎる。 その途端にシモンの白い顔は、一気に朱色へと変わった。 その様子にカミナは眉を寄せ、不機嫌な顔になる。 「ホントか?」 「ほ、ほんとだよ…!」 「じゃあ何でそんな真っ赤な顔してんだよ?」 「え、っと……」 「シモン」 シモンの手首を掴み、ぐっと顔を近付ける。 「本当のコト行ってみろ」 真剣な眼差し。視線を逸らすことすらできない。 シモンはカミナのこういう表情に弱かった。 これをされると、もう何も嘘をつけなくなる。 「ぅ…キ、ス…したんだ…」 「な…っ!!」 申し訳ないさそうに視線を落とす。 あの野郎っ!とカミナが振り返ろうとしたが、それよりも早く、シモンがカミナの腰に抱き着いた。 「ち、違うのっ!キタンは悪くないんだ!俺が言い出したんだ…」 ホントにするつもりはなかったけど…、と小さく吐いたが、もはやカミナの耳には届いていなかった。 「…どういうことだよ」 「だって…っ!!…上手くなりたかった、んだ…」 「だからって何であいつなんだよ!俺に言やぁ「嫌われたくなかったんだ…」 「はぁ?!」 言いたいことを酌み取れずにカミナが顔を歪ませる。 「アニキ言ってたじゃないか…『お前まだ慣れねぇのか?』って…」 だから…と泣きそうになるのを必死に堪えるシモン。 カミナはただちょっと意地悪を言っただけのつもりだったが、シモンはそうはとらえてなかった。 いつまで経ってもキスが上達しない自分に呆れられたと思っていた。 だからカミナに頼まなかったのだ。 「…バカ言ってんじゃねーよ」 シモンの顎を強引に持ち上げ、勢いよく唇を重ねた。 シモンは逃げようと身を捻るが、カミナの大きな腕がしっかりと腰に巻き付いていて動けない。 「ん…っ、…」 空気を求めて口を開けば、入ってきたのはカミナの舌。 シモンの舌を追い回し、歯の裏まできっちりとなめ回す。 シモンの口角からは、だらし無く唾液が流れ出ていた。 唇を開放したカミナはその唾液も残さず舐め取った。 「あ…にき…」 瞳を潤ませ、荒く息を吐くシモンに、カミナの芯が熱くなる。 「呆れるわけねーだろ?」 「ほんとに…?」 「ああ。これから俺がお前に教えていくつもりだったんだからよ」 「他の奴なんかとすんじゃねーよ…」 シモンの耳元で囁くと、まだ息が調っていないその口に再び噛み付いた。 「お前ん中に入った毒牙を取らねぇとな」 |