我慢

「ムリ」
目の前の小さい身体を強く抱きしめ、服の裾から手をしのばせる。
同じ男なのに、自分より一回りも二回りも小さい身体。
その小さな肩に手を置くと、身体が小さく震えるのがわかった。
そっと唇を重ねれば、また同じように身体を震わせる。
かわいい……。
「ん…っ」
ぴちゃぴちゃといやらしい音。
「こ、み…」
もう頬が朱に染まってる。
「ゃ、め…っ」
最初に無理だっつっただろ。
首筋、鎖骨、胸、脇腹、腹…上から舐めるように触れていく。
見えてはいないが、その滑らかさから悠の白い肌は容易に想像できた。
それだけで興奮する俺はどうかしてる。
宏海の手が、服の上からそっと中心に触れた途端、悠の目が大きく開かれた。
「…っ、宏海っ!」
「勃ってる」
「……お前のせい、だろ…」
肩を大きく上下させ、必死に宏海を睨みつける。
だが潤んだその目では、いつもの半分の力さえない。
ただ、いつも以上に悠を愛おしく思わせるだけだった。
「俺がいつもどんな気持ちでいるか、わかったか?」
でも俺もわかった気がする。悠の気持ちがわかった気がする。
「ん…お前も、…わかったか?」
「は?」
「俺が我慢、できない理由」
なんか。
全部見透かされているようで、負けた気分になる。
だけど、それでも良いと思う自分がいて。
そんな俺は、……やっぱり異常だ。

END