「お前よくそんなに食えるな…」
「蛇だからな」
最初は噛って食べていたのが、今は丸呑み。
見てるこっちの方が喉につっかえそうだ。
それに、何の味付けもないゆで卵が美味しいのだろうか…。
「人間の格好してても、蛇の性質は残るのか…」
「まぁな。だから性欲も強いぞ」
手に持っていた卵を飲み込み、宏海の頬へと手を伸ばす。
細く白い手は、予想通り、ひんやりとしていた。
それとは対象的に、やや熱い宏海の頬。
下から見上げる大きな瞳と視線がぶつかれば、その頬は更に熱を上げる。
「宏海…」
誘うみたく頬に、顎に、口角に、軽い口付けを落とす。
あえて唇にはしないそれは、宏海に性欲を仰がせた。
上手く悠の心理に嵌まった宏海は、悠の背に腕を回して引き寄せ、
空いているもう片方の手で、顎を持ち上げた。
今度は宏海から。唇を重ね、舌を忍ばせる。
知り尽くした悠の口内を、舌を使ってじっくりと犯していく。
敏感な箇所に舌が触れると、悠の体がぴくりと動いた。
「ん、っ…」
「悠…」
悠の下半身が、宏海の下半身に擦り寄ってきた。
そして大きく足を左右に開く。
「こ、み…早く…」
潤んだ瞳で見つめられれば、結局悠の言いなりになってしまう。
いつもいつも、それの繰り返し。
そんなワンパターンな悠と自分に溜め息が出る。

宏海は悠の足の間に顔を入れ、布の上から悠のものに舌を伸ばした。
すでに力を持ち始めていた悠のものは、その刺激で一層力を増す。
宏海は繰り返し舌を這わせ、時折それに吸い付くように口付ける。
「あぁッ…、こ…み」
「ん…」
「じかに…舐め、て…」
涙を浮かべ、荒々しい息に合わせて、肩と胸が上下に動く。
ベルトを外し、張り詰めた悠のものを口に含むと、悠は甘い声を上げた。
そのたびに、自分の理性が吹っ飛びそうになる。
「あ…あぁ、出…っ、こうみ…」
「んん」
濡れた顔で宏海を見つめると、目で「出せ」と言ってるのがわかる。
そして宏海の歯が擦れると同時に、悠の身体は大きく震えた。
悠が体外に出したものは、口を通じて宏海の体内に流れ込む。
悠のものを飲み干し、手に付いたものを舐め取っていると
悠がふと顔を逸らした。
「どした?」
「飲まなくてもよかったのに…」
その顔は先程よりもやや赤かった。
悠もこういう照れ方ができるのか…。
いつになく控えめな悠を前にドキリとし、鼓動が早くなる。
そして今度は宏海が熱を持ち始めた。

疲労でぐったりとする悠の顔中に、音を立てキスをする。
「疲れたか?」
「いや…平気だ」
「んじゃ今度はオレの番」
そっと悠の身体を裏返し、四つん這いにさせる。
「…やる気満々だな」
「誘ったのはお前だろ」
「そうだったか?」
「白々しい奴」

*****

「ケダモノ」
「っ…」
言い返したいのに、返す言葉が見つからない。
事実ケダモノと言われても仕方がないほど、悠に迫ってしまった。
「まさか宏海があんな強引に…」
「う…。悪かったよ…」
「お前もやっぱり”男”なんだな」
「ったりめぇーだろ」
文句を言ってる割には、幸せそうに布団の中で宏海にすり寄る。
隣に寝ている宏海の腕を、抱き枕のように抱え込んでいる。
「そういえば蛇は性欲が強いって本当か?」
「さぁな。蛇より宏海の方が強いんじゃないか?」
「っ!!うっせー!!」

END