意地悪

「あ…ッ」
小さな部屋の中に響き渡る高い声。
脱げかけた制服の隙間から、白い肌が見え隠れする。
中途半端にはだけたその姿が、宏海の理性を大きく揺さぶった。
「悠…」
「ん…」
優しく前髪をかきあげてやると、閉じていた悠の目がうっすらと開く。
「…疲れた」
「まだなんもしてねぇぞ?」
「…じゃあこの手は何だ?」
悠の身体に張り付いていた宏海の手を掴み、宏海を睨んだ。
「別に?触っただけだろ?」
「……」
「こんなの”何かした”うちに入らねえよ」
「場所にもよるだろ」
「自分から誘ったくせに」
「何言ってる…、ッ」
「どうでもいいだろ。そんなこと」
悠に掴まれた手を返し、今度は宏海が悠の手を掴んだ。
しまった、と思った時には、すでに宏海の身体が覆いかぶさっていた。
「おいっ」
悠を無視し、まくれたワイシャツから見える肌に舌をのばした。
「っ、…」
「お前、舐められんの好きなんだな」
「誰が好きだと言った」
「好きだろ?こんだけ感じてたら」
「…お前…性格悪くなったな」
「お前に似たのかもな」

END