無理
「悠っ!!」
突然視界が真っ暗になって、そのまま意識がとんだ。

**** *

「……」
「気がついたか?」
「お、…じ」
「起きなくていいから 寝てろ!!」
体を起こそうとする悠を慌てて押さえる。その体は普段と違ってとても 熱い。いつもはひんやりする手も、驚くほどに熱かった。真っ赤な顔色と表情は、悠の苦 しさを物語っているかのようだった。荒い息が部屋中に響き渡る。
「大丈夫か?」
「ん…、…ぅじ…学校、は?」
「休むって宏海に伝えといた」
「いや…おう じ、…は?」
「こんな状態なのに、お前を一人にできるわけないだろ!」
「でも …」
「いいから寝てろ!これは命令だ!」
「…はい」
静かに体をベッドに寝 かす。その時悠の顔に何かが落ちた。
「おうじ…?」
「何で…いつも…」
「?」
「いつも無理して、辛くても何も言わなくて…っ」
太臓の頬を蔦って雫が 落ちる。驚いて顔を上げてみれば、太臓の目は涙でいっぱいだった 。悠に怪我や病気なんてさせたくない。辛いんだったら手伝ってあげたい、休ませてあげ たい。だけどこんな状態になるまで気付かない自分に、そして何も言ってくれない悠に、 ただただ悔しかった。
「少し、は甘えてくれたって、…いいだろ…」

いつも無理をする悠