|
「悠っ!!悠っ!!」 目にたくさんの涙を溜めて叫び続ける太臓。 「王子…」 「やだ!!やだよ悠ゥ…俺、また独りぼっちに…っ」 弱々しい手が太臓の頭を そっと撫でる。 「それは違います。独りぼっちだったのは私のほうです…」 「悠、っ!!」 「貴方は私を救ってくれた」 やだ… 「それに、 貴方にはたくさんの友達がいるじゃないですか」 悠がいなきゃ…やだ…っ 「王子…最後に、私からお願いがあります」 「最後なんて言うな!!」 最後だなんて思いたくない。 悠に会えなくなるなんて信じたくない。 なのに、目 の前の悠はとても安らかな顔をしていて、今にも消えてしまいそうだ。 これ以上悠を 見ていられなくて、太臓が部屋を出ようと顔を背けた時だった。 「最後まで…いてく ださいね」 「え…?」 太臓が足を止める。 「見ているのが辛いからって、私 を独り、にしないで…ください」 「ゆっ…!!」 私には貴 方しかいないんです 貴方が傍にいてくれるだけで、私は安心して逝くことができるか ら どうか、最後まで私を見捨てないでください。私の愛おしいご主人様…。 悠の口はぴたりと動かなったと同時に、太臓の泣きわめく声だけが城中に響 いた。 |