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「あははは!それでそれで?!」 夕暮れの下校時。 楽しげに笑うの声がする。 「おいおい、そこそんな笑うとこじゃねーぞ?」 それと同時に聞き覚えのある声。山本だ。 今俺の視界に映っているのは、まるで恋人みたいなと山本の姿。 部活の休憩中だったらしく、山本は野球のユニフォームを着ている。 それを見た時、胸がチリリと焼けるような思いがした。 なんだろう、よくわからない。でも何かが嫌だ。 のことはもちろん、山本だって大好きだ。だけど……。 見るに耐えかねて、俺は目を逸らした。 と一緒に帰ろうと思ったんだけどな。 くるりと向きを変え、歩き出そうとした時 後ろから自分の名前を呼ぶ声がした。 「ツナーーーーーー!!」 「わっ !?」 「もー!ひどいよ〜先に帰ろうとするなんて」 「だ、だって…別に約束もしてないし…(山本と話してたし…)」 「…そう…だけどさ…」 の顔がみるみるうちに曇っていく。 ああー俺のバカ!!何言ってんだよ!! そうさ、はいつも俺を迎えに来てくれてたんだ。 俺もが来るのを待ってたし、 今日だって来るだろうって、わかってたのに…。 「…迷惑…だった?」 「え!?いやっ、その…そういうわけじゃ…」 「嫌ならいいよ?無理しなくて。私一人で帰るから」 ツナは優しいからね って、切なそうに笑う。 違う違う!むしろずっとと一緒にいたいんだ…! だけど喉のところまできて、口に出して言うことができない。 気が付いたら俺は歩きだそうとするの手を掴んでた。 「!!!…ツナ…?」 「……がう」 「ぇ…」 「違うんだ…俺は…嫉妬してた…んだと思う…」 「へ?」 そんなに予想外だったんだろうか。 は目を見開いて、口を大きく開けたまま固まってしまった。 かと思えば、すぐにくすりと笑い出した。 「もー!!紛らわしい!!私本気でへこんじゃったじゃん!!」 「ご、ごめん…」 「ふっ… でも……」 「それも嬉しいよ」 一瞬、の柔らかい唇が頬に触れたような気がした。 |