「よーし!!帰るぞぉ!!」
勢いよく席を立つ。 先程最後の授業が終わり(は見事に爆睡だったが)あとは帰るのみ。
「うっわー外寒そうだね」
「冬だからな」
「んじゃ帰ろっか」
「ああ。今日は俺とだけで帰るぞ」
「え?太臓と宏海は?」
「王子は吉下の家に行くそうだ。宏海は用事があるらしく、先に帰った」
「ふーん…そっか、じゃあ悠!帰ろ〜♪」
俺の腕をグイグイと引っ張って歩く。 本当に元気な奴だな。 だが不思議とと一緒にいると落ち着く。 別に面白いわけでもないが、一緒にいたいと思う…。 今まで感じたことのない感情だ。 そんなことを考えていたら、いつの間にか外に出ていた。 既に夜といえるこの薄暗さ。やはり寒い。 先程まであんなにはしゃいでいたも、いくらか大人しくなった。 たぶん寒いのだろう。手を擦り合わせて、寒そうな素振りが見られる。 「、寒いか?」
「うーん…ちょっとね」
「これ使うか?」
「え…、いいよ!だって悠は寒いの苦手なんでしょ?」
「…まぁな」
「私は平気だよ!その代わり……こうしてていい?」
はそっと俺の手を握った。 驚いての顔を見たら、思いの外真っ赤になっていた。
「かまわんが…俺の手冷たいだろ?」
「ううん、そんなことないよ すごく温かい」
赤みを帯びたの笑顔は、すごく可愛いと思った。 手を繋いで「温かい」なんて言われたのは初めてだ。 俺の手は冷たいけど、体はすごく温かくなった気がする。 それは俺もドキドキしているからかもしれない。